quadient

料金後納と料金別納の違いを比較!それぞれの特徴や使い分けのポイント

2026年2月6日
料金後納と料金別納の違いを比較!それぞれの特徴や使い分けのポイント

企業の発送業務において、郵便物一通ごとに切手を貼る作業は大きなタイムロスとなります。 こうした事務負担を軽減し、効率的な発送を可能にする仕組みが料金後納と料金別納です。

両者はどちらも一括払いが可能な制度ですが、利用できる条件や適した運用シーンには明確な差があります。 自社の月間の発送数や経理フローに合致した仕組みを選択しなければ、かえって管理コストが増大する懸念も否定できません。

本記事では、各制度の仕組みや利用条件、利用するまでの流れを解説します。

料金後納と料金別納の違いと利用条件

切手を貼る手間を省くための制度として、「料金後納」と「料金別納」があります。まずは、それぞれの定義と利用するための条件を確認しましょう。

継続的な発送に適した料金後納郵便

料金後納とは、1ヶ月間に差し出した郵便物の料金を、翌月にまとめて精算する仕組みのことです。 発送のたびに窓口で支払う手間を省くことができます。

料金後納の主な利用条件

本制度を利用するためには、以下の要件を満たし、郵便局の承認を受ける必要があります。

  • 月間の発送通数
    1ヶ月に50通(個)以上の発送が目安となります。

※国際小包は10個以上、EMSは4個以上で申し込み可能です。

※「ゆうメール」「ゆうパケット」は通数カウントの対象外となるため注意してください。

  • 担保の提供
    1ヶ月の利用概算額の2倍以上に相当する担保(現金、有価証券、銀行保証など)を預ける必要があります。

単発・大量発送に適した料金別納郵便

料金別納は、一度に大量の郵便物を出す際に、料金を一括で支払う仕組みを指します。毎月必要ではないキャンペーンDMの送付といったスポット的な利用に最適です。

料金別納の主な利用条件

事前の承認や担保は不要ですが、差し出しの際に以下の条件を満たしていなければなりません。

  • 発送通数と内容
    同一料金の郵便物・荷物を同時に10通(個)以上差し出すことが条件です。

※料金が異なるものが混在する場合、同じ料金のものを1グループ(10個以上)としてまとめれば利用できます。

※ゆうパック、国際小包、EMSについては1通(個)から利用可能です。

  • 支払い方法
    郵便局の窓口へ持ち込み、その場で現金または切手で支払います。

料金後納と料金別納の利用手順

それぞれの制度では、発送を開始するまでのステップが大きく異なります。

料金後納

後納は継続的な利用が前提となるため、あらかじめ郵便局での契約手続きが必要です。

  1. 差出局へ申請:郵便局の窓口へ「料金後納承認請求書」を提出します。
  2. 審査と承認:提出後、郵便局による審査が行われます。審査には数週間を要する場合があるため、スケジュールには余裕を持たせてください。
  3. 担保の提供:承認が下りる際、1ヶ月の利用概算額の2倍以上に相当する担保を預けます。
  4. 発送開始: 承認後は、指定の表示を印字した封筒で差し出しが可能になります。

料金別納

別納には事前の手続きが一切なく、条件さえ満たしていれば即日利用できます。

  1. 郵便物の準備:同一料金の郵便物を10通以上用意し、表面に「料金別納」の表示を印字します。
  2. 窓口へ持ち込み:切手を貼らずに郵便局の窓口へ直接持ち込みましょう。
  3. 料金の支払い:その場で合計金額を計算し、現金または切手で精算して完了です。

料金後納と料金別納の導入メリット

それぞれの制度は、単に「切手を貼る手間を省く」以上の業務改善効果をもたらします。自社の運用体制に適した利点を確認してください。

バックオフィス業務を最適化する料金後納

料金後納は、発送数の多い企業のルーチンワークを大幅に簡略化します。

  • 経理処理の集約とキャッシュレス化:支払いが月1回にまとまるため、発送のたびに小口現金を用意する必要がありません。仕訳作業や領収書の管理が最小限で済むようになり、経理事務の生産性が向上するでしょう。
  • 発送時間の制約を解消:「後納ポストイン」を活用すれば、郵便局の窓口へ行かずに24時間ポスト投函が可能です。締め切り間際の発送作業でも、営業時間を気にせず柔軟に対応できます。
  • 通信費の正確な把握:月ごとの利用状況が明確なデータとして残るため、コスト管理や予算策定が容易になります。

発送の即時性とコスト効率アップの料金別納

料金別納は、突発的な業務への対応力や、余剰資産の活用に強みがあります。

  • 手続きゼロで即日発送が可能:事前の審査や担保が必要ないため、大量の郵便物が準備でき次第、すぐに差し出せます。急ぎの販促キャンペーンや、不定期な案内送付に最適といえるでしょう。
  • 保有切手による支払い:窓口での支払いに切手を使用できるため、社内に保管されている余剰切手を無駄なく消化できます。現金の出費を抑えながら、効率的に発送業務を遂行できるはずです。
  • 小規模な発送にも対応:10通(個)から利用可能なため、部署単位や小規模なプロジェクトでのスポット発送でも手軽に導入できます。

料金後納・料金別納の印字ルール

料金後納や料金別納で郵便物を差し出す場合、切手に代わる専用の表示(スタンプ)を封筒に印字する必要があります。不備なく発送するための具体的な規定を項目ごとに整理しました。

適切な位置

スタンプを印字する場所は、郵便局の仕分け機械がスムーズに認識できるよう、封筒の向きに合わせて固定されています。縦長の封筒(和封筒)であれば左上の角に、横長の封筒(洋封筒)であれば右上の角に、本来切手を貼り付ける位置と重なるようにレイアウトしてください。

形状とサイズの規格

表示枠の形は「円形」または「四角形」から選択します。枠内には、最上段に「差出事業所名(引き受け郵便局名)」を、そのすぐ下に「料金後納郵便」または「料金別納郵便」と正しく印字します。なお、差出人の住所・氏名が封筒に明記されていれば、上段の郵便局名は省略しても問題ありません。サイズは、円形なら直径2cm〜3cm、四角形なら縦横2cm〜3cmの範囲内に収める必要があります。

広告スペース

「後納・別納」の文字より下半分(枠全体の2分の1以内)は、差出人が自由にデザインできます。社名ロゴや業務内容、キャンペーンの告知など、封筒の開封率を高めるためのPR枠として活用が可能です。

送達条件を識別するライン

広告郵便などの割引を適用し、届くまでの日数に猶予を持たせる場合は、スタンプ内に印字する「横線(ライン)」の本数でその条件を示します。

  • 通常配送(猶予なし): 「局名」と「後納・別納の表記」の間に1本の線を引く
  • 3日程度の猶予(特割): 「局名」と「後納・別納の表記」の間に2本の線を引く
  • 7日程度の猶予(特特): 「局名」の上に1本、さらに「局名」と「後納・別納の表記」の間に2本の計3本を引く

発送業務をさらに効率化する郵便計量器の活用

料金後納の制度をさらに効率化する手段として、郵便計量器の導入がおすすめです。

郵便計量器は、一通ずつ異なる重さの郵便物であってもスケールに乗せるだけで瞬時に料金を計算し、そのまま後納の表示とともに料金を封筒に直接印字します。これにより料金不足による返送のリスクや過払いを防げるだけでなく、大量の発送作業にかかる時間を短縮することができるのが大きな強みです。

また、機種によっては利用データの集計・管理ができるため、部署ごとの発送コストの把握など、経理処理の負担を軽減できます。

まとめ|運用スタイルに合わせた料金後納・料金別納の最適な選び方

「料金後納」と「料金別納」は、名前こそ似ていますが、実際の運用や支払いのタイミングは大きく異なります。自社の発送ボリュームや事務作業の進め方に照らし合わせ、どちらがより現場の負担を減らせるかを検討することが大切です。

日々の発送業務をキャッシュレス化し、郵便計量器などを活用して一括管理を行いたいのであれば「後納」、単発で発生する大量発送をスムーズに進めたいのであれば「別納」が適しています。今回紹介した印字のルールや機器による効率化の手順を参考に、手作業や経理の手間を抑えた発送環境を整えてみてください。

電話問い合わせ お見積もり・資料請求